クラス・サイズにおける問題、どれくらいのクラスの大きさが大きすぎるのか? リチャード・ワトソン・トッド

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Richard Watson Todd

教育(きょういく)において、クラス・サイズは、懸念事項です。教師(きょうし)としてはクラスに学習者が12人ほどいて教えたいという考えです。小さなクラスは本を使ったり、お世話したりできるということを考えています。実際には 実用的な制約とコストは、ほとんどの状況で、40人、60人、さらには100人の生徒がいる教室が標準(ひょうじゅん)になっています。大きなクラス・サイズが学生の学習に有害(ゆうがい)な影響(えいきょう)をあたえる。クラスが大きいほど学生の学習が妨害(ぼうがい)されるが、そもそも、その影響が顕著(けんちょ)に学生の学習を後退(こうたい)させるまでどのくらいの大きさが必要だろう?

驚(おどろ)くべきことに、この質問(しつもん)の明らかな重要性(じゅうようせい)があるにもかかわらず、外国語教室(がいこくごきょうしつ)(例えばタイの大学の英語の授業)で学習に関してクラス・サイズの影響の先行研究が、ありませんでした。大部分の先行研究(せんこうけんきゅう)はクラス・サイズについて先生の信条(しんじょう)を調査(ちょうさ)しました。そして、大きなクラスでは規制の問題であり、学習知識が減っているという問題があったと報告している。また、先生は学習者とのコミュニケーションや、学習者の意見を聞く機会が減っているということも示している。先生からのお世話や、コメントやアドバスなどが減少しているということを先生が考えている。そのため、それらのことは、学習問題になるかもしれない。しかし、学習問題に影響を与える数は学習者がクラスに何人いないといけないかということがまだ明らかになっていない。

これを見つけ出すために、KMUTTでのエンジニア学部と科学学部のすべての学生の基礎英語成績という情報(じょうほう)が使えます。4年生にわたって4科目は学生が984人います。(ひとクラスあたりの?)学生人数の違いは10人から103人まで(平均値(へいきんち)で36人/クラス)です。学生の成績からすると、本当の学習問題(がくしゅうもんだい)について明らかにならない。しかし、これらの情報は一部分析(ぶんせき)できるものである。

クラス・サイズが影響(えいきょう)を持っていたかどうか見るために、我々は、学生が勉強したクラスのサイズと受け取った成績の関係を見ることができます。30,000余りの学生の成績では、成績(せいせき)とクラスのサイズの間(あいだ)に負(ふ)の相関(そうかん)があり(r = -0.126; p <0.001)、一般(いっぱん)にクラスが大きいほど成績(せいせき)が悪くなります。成績(せいせき)の違いが、学生の専攻よりクラス・サイズによることを確認(かくにん)するために、我々は、ある学生は31人クラスの中でB+が取れているが、83人クラスにいれば、この学生はCが取れている。それから、75人のクラスでC+が取れた。学生人数あたりクラスの違いの観察から、明確に結果に示す (r = -0.222; p < 0.001)、クラスのサイズは学習者の成績の影響に与えるということが分かった。

クラス・サイズと成績のこの否定的(ひていてき)な関係(かんけい)は我々(われわれ)が予想(よそう)したものです。しかし、教室内の学習者人数は勉強の減少に影響を与えるかという疑問がある。それを明らかにするために、我々は異(こと)なるクラス・サイズの学生成績の平均を見ることができます。すなわち、大きな教室で学習すれば、成績が良くなくなるということです。16-20の学生のクラスでは、数としての平均勾配(へいきんこうばい)は、2.89であり、21-25人は2.88であり、26-30人は2.73であるという成績です。このことから、16-20人以上のクラスから21-25人までは、めったに成績に影響を与えないということが分かりました。しかし、26-30人以上だったら、成績が低くなるということです。31-35人のクラスにとっては、2.77であり、36-40人のクラスは2.71です。26-30人のクラスに比べると、成績が変わらないということである。しかし、クラス・サイズが46以上になると、平均は2.13まで急落します。したがって、我々は2つの重要(じゅうよう)な入り口レベルを確認することができます。25人の学生まで、成績(せいせき)はクラス・サイズにそれほど影響(えいきょう)を受けるようでありません。25人以上の学生の場合に、成績は顕著(けんちょ)により低下します。つまり、26-46人クラスの成績はかなり定常(ていじょう)であるが、大きなクラスの場合は成績がとても低くなるということです。

これらの結果(けっか)は大学管理者(だいがくかんりしゃ)に重要(じゅうよう)な影響(えいきょう)がり、他の教育(きょういく)レベルでも適用(てきよう)できるかもしれません。理想的(りそうてき)には、大学の英語の授業は、最大でも25人の学生に保たれなければなりません。実際的(じっさいてき)な理由(りゆう)により、この理想(りそう)は、必(かなら)ずしも達成(たっせい)できないかもしれません。この理想(りそう)が実用的でない状態では、たとえ何が起こっても、45人の学生より大きなクラスは実施されるべきでありません。学生の学習利益のために、45人の学生で英語コースの可能な最大クラス・サイズを設定する規則(きそく)を発行する必要があります。

参考文献

Watson Todd, R. (2012) The effects of class size on English learning at a Thai university. ELT Research Journal, 1(1), 80-88.